「パリ、テキサス」もうこの頃はナスターシャ・キンスキーはそれほど好きではなかったけれど、
そんなことはどうでもよい、傑作中の傑作。
個人的には、カンヌ映画祭パルムドール作品の中で最も好きな作品である。
ライ・クーダの音楽、ロビー・ミュラーの映像、
それにこの頃のヴェンダースの人間観察には本当に厚みがあって、
すべてにおいて完成された映画だと思う。
夕闇の中、車がモーテルに向かってゆく映像は、
これまで観てきたすべての映画の中の最高のシーンだと今も思っている。
他のヴェンダース作品同様に、この作品も相当苦労して制作された様子である。
ロビー・ミュラーは何かの本の中で、
あの夕景のシーンは偶然撮れたものだった、といった意味のことを語っていた。
まさに神から与えられたものでなければ、
あのような映像は決して撮られることはなかったと思う。(T)
パリ、テキサス デジタルニューマスター版 / 東北新社
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Sacra cafeの本棚に「パリ、テキサス」のパンフレットあります。