「マンハッタン」cafeの仕事を始めてからしばらく、映画から遠ざかっていた時期があった。
日々の仕事がとても楽しく、おまけに忙しくて、
また新しく住んだ清澄の地のすべてがとても新鮮で、
例えるならば毎日が海外旅行しているような気分。
その頃の自分は、映画のようにすでに自分の知っている世界よりも
新たな世界に惹かれ魅せられていたのだと思う。
ある日、自転車で永代橋を渡っていたとき、
その景観の素晴らしさに思わず眺めいってしまった。
この街、本当にいいな、そう思いながら川を眺めていたとき、
久しぶりに映画のことを思い出した。
それが「マンハッタン」であった。
自分の暮らす街・ニューヨークを愛してやまないウッディ・アレンによる
瑞々しい感覚溢れるロマンティック・リアリティ。
クィーンズボロ橋たもとの深夜のデートシーンをはじめ、
ゴードン・ウィリスのモノクロ映像はたとえようもないほど美しくスタイリッシュ。
本当に彼は、映画を一段も二段も格上げできるほどの
卓越した腕をもった撮影監督であった。
名曲ラプソディ・イン・ブルーも、
まるでこの作品のために存在したのではとさえ思えてくる。(T)
マンハッタン / ソニー・ピクチャーズエンタテインメント
ISBN : B000FFL4B4
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Sacra cafeの本棚に「マンハッタン」のパンフレットと、
写真集「WOODY ALLEN AT WORK」あります。