「ざくろの色」堀田善衛氏に「美しきもの見し人は」という一冊がある。
氏がパラジャーノフの映画を観たら、何と評しただろう・・・
美しい映画である。
摩訶不思議な映画である。
色彩の魔術師と呼ばれるパラジャーノフ。
映画の枠も超えてしまうような映画。
ソ連の映画当局に嫌われ、数年もの投獄生活で
創作活動を大幅に制限された。
それでもその天才的創造力はとどめるところを知らず、
アルメニアの首都エレヴァンには、
パラジャーノフ美術館があるという。
いつか行ける日があるだろうか・・・
アルメニア出身の映画監督としては、
カナダで製作しているアトム・エゴヤンもよく知られている。
西欧とは違う美意識と精神性が観る人に新鮮である。
エゴヤンがアルメニアで撮った映画「カレンダー」
別れ間近のカップルがアルメニアの
古教会を巡る旅ー
もう一度観てみたい作品のひとつだ。
個人的には、パリで映画を学んでいた頃、
マルセル・マルソーの学校でマイムを習っていた友人たち
スイス人のミカルとアルメニアのセドラック、
ノートルダム寺院の前で似顔絵描きをして生活しながら
絵を描いていたアルメニア人のギャギック、
ロシア語の通訳のフランス人ザザと、
カルチェラタンの外れの小さな映画館に観に行った
「ざくろの色」が思い出深い。
自分の国の映画だからと、ギャギックが無理をして
皆に映画代を出してくれたこと。それぞれにつらい思いもあった
留学生活での彼らのノスタルジー・・・
この仲間たちとは、溝口健二の「赤線地帯」も一緒に観に行った。
今は昔の話である。 (M)
ざくろの色 / コロムビアミュージックエンタテインメント
You Tube Sacra Cafeの本棚に「パラジャーノフ祭」パンフレットあります