「ブエノスアイレス」ウォン・カーウァイ作品のみならず、アジア映画の最高峰。
映像、音楽、美術、実に映画的な小道具の使い方、
そしてもちろん役者の演技、そのどれもこれもが本当に素晴らしい。
カメラマンのクリストファー・ドイルの写真と文による
「ブエノスアイレス飛行記」を読むと、
この作品の撮影が、どれだけ困難を極めたものであるかがよくわかる。
そして残された素材をこのような作品にまとめ上げた監督の力量・感性、
本当に傑出していると思う。
さらに、男と女ではなく、男と男の愛の姿を描くことによって、
却ってそこに映し出されている“愛”が普遍的な“愛”となっているのである。
この作品、全編に何とも言えない物哀しさが漂っているけれども、
不世出の天才・レスリー・チョンが、もうすでにこの世にいないことを思うとき、
その悲しみが一層強く胸に迫ってくる。(T)
ブエノスアイレス / パイオニアLDC
ISBN : B00005FXNH
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Sacra cafeの本棚に「ブエノスアイレス」のパンフレットあります。