「恋する惑星」「男と女」の次はぜひこの作品にもふれなければならない。
前回、「男と女」のインパクトは「恋する惑星」の比ではなかったろうと書いたが、
実は公開当時、この作品を観て、自分は相当な衝撃を受けたのだった。
人によって好き嫌いがとてもはっきり分かれる作品だが、
自分にとってはとても好きな作品であり、
映画を作っていく上で、とても励みになる作品でもあった。
この作品を観ると、いつも思うことがある。
それは、映画製作において本来なくてはならないはずの
“自由な精神”についてである。
もちろんこの作品にも他の映画製作同様の、
様々な制約があったことは想像に難くない。
制作費、スケジュール、その他諸々の制約が、
この作品の製作過程でも当然のようにあったと思う。
しかも、このようなスタイルの作品は、
普通の映画作品よりも、より大きな制約を受けたはずである。
何故ならこの作品は、出資者等の有する既存の価値観などでは到底計れない、
そしてイメージをはるかに越えたところにある、斬新な作品だからである。
しかしである。
“新しい何か”をもった映画が生み出されるときには必ず、
そういった大きな制約を逆手にとるように、
普通では撮れない方法を選択したり新しい発想や手法を生み出したり、
そうした結果、制約を乗り越えた先に“新しい”映画が生み出されてきたのである。
常識や固定観念にとらわれない、そこには禁じ手さえもない、
そんな“自由の精神”が、この作品には全編溢れている。
そして、まさにその部分が、「男と女」とこの作品の
共通点なのではないだろうか。(T)
恋する惑星 / ユニバーサル・ピクチャーズ・ジャパン
ISBN : B000EZ82Y2
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Sacra cafeの本棚に「恋する惑星」「欲望の翼」のパンフレット
あります。